口内炎、口腔真菌症、味覚障害
・口内炎
最も一般的な口内炎はアフタ性口内炎で、直径数ミリの円形のもので中心部が白く、周辺に赤いふちどりができます。
舌・くちびる・頬粘膜・歯ぐきなどにもでき、多発したり、短期間に再発したりします。
その他の症状としてひりひり痛みを伴ったり、肩が凝る・頚のリンパ節が腫れるなどがあります。
このタイプの口内炎は、患部にステロイド含有の口腔用軟膏を塗ることで、通常は4、5日から一週間前後で治ります。当院では特殊な薬剤を塗布することで治癒を促進させています。
・口腔真菌症
カンジダという種類の真菌(カビ)が一般的です。
白いヨーグルト状の膜やかたまりができたり、赤くただれたりします。症状はヒリヒリと痛んだり、熱いものがしみるなどで、一般的な口内炎との鑑別が困難なこともあります。
治療はまず口腔内を清潔に保つことが大切です。内服薬は副作用が強く、通常はうがいをした後に真菌用の口腔用軟膏を塗って治療しますが、当院では特殊なうがい薬を使って治療しています。
・味覚障害
味覚障害の症状は様々で、部位的には舌の一部や片側が、また舌全体が味覚を感じないことがあります。
症状の程度も濃い味でないと感じないものから、全く味を感じないものまであります。
さらに、本来の味とは異なった味に感じることもあります。
亜鉛不足が味覚障害の原因となることが多く、この場合は亜鉛を含んだサプリメントを服用するという方法があります。
亜鉛は蛋白質に多く含まれるので、食生活への配慮も必要になります。
それ以外では各々の原疾患の治療を行いますが、治療が長期になる場合が多いです。