いびき、睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に上気道で発生する異常呼吸音を「いびき」と呼んでいます。
人によっていびきをかきやすい咽頭の構造があり、長く太い口蓋垂、後口蓋弓の始まりが低く内側にあるため、粘膜幅が広く咽頭後壁の面積が狭いなどの特徴がみられます。小児の場合の原因としてはアデノイド肥大と扁桃肥大によるものが最も多いです。
また鼻の病気(鼻アレルギー・慢性副鼻腔炎・肥厚性鼻炎・鼻中隔彎曲症・鼻茸など)や後鼻孔の狭窄、上咽頭の腫瘍などで口呼吸をしてしまう場合にもこのような症状がでます。
検査で異常と判定された場合は治療の対象となります。
当院でも特殊な機器で睡眠の状態をモニターする検査を行って判定しています。
治療は気道がつまる閉塞型の場合には気道を広くすることになります。扁桃腺やアデノイドが大きい場合はそれを取り除く扁桃摘出術やアデノイド切除術、軟口蓋・口蓋垂の形を改善する軟口蓋形成術を行います。鼻づまりから口呼吸をせざるを得ない場合は鼻の手術(鼻腔形成術など)が必要なこともあります。