顎関節症
顎関節症の症状のあらわれ方は人によってさまざまです。
典型的な初期症状としてはクリック音(「コキッ」「パキッ」というような音)が出ることが多く、長期化すると頻繁にクリック音が起こるようになり閉口時にも発生するようになり、徐々に痛みを伴うようになるとともに開口障害を生じ、さらに進行するとほとんど口が開かない状態にまでなります。
治療法は病状の進行の程度によって異なります。
・あごを左右に揺らさない
・極端に大きく口を開けない
・片側に偏ってものを噛まない
などに注意しながら、消炎鎮痛薬や筋緊張緩和剤を内服して治療を進めます。
場合によっては理学療法で患部を暖めて血行を促進させたり、炎症が激しい場合は関節腔内注射をすることもあります。これらの保存療法で多くは改善します。
重症の場合や長期化した場合には、スプリントと呼ばれるプラスチックの板を歯にかぶせる治療が必要になります。歯のかみ合わせが悪く顎関節に負担がかかる場合は、歯を少し削って歯の高さを揃えることもあります。
顎関節症になると、一度治っても再発することがありますので、なるべくあごに負担がかからないように日常生活で気をつける必要があります。