慢性副鼻腔炎(ちくのう症)
副鼻腔と呼ばれる鼻の穴の周囲にある大小の空洞が炎症を起こし、膿が溜ってしまう病気です。
症状としては鼻がつまる、黄緑色の鼻汁が止まらない、のどに鼻汁が下がる、歯(頬部)が痛い、頭が重いなどがあります。
子供の場合はあまり訴えがなく、口呼吸・いびき・はなすすり・鼻血・咳が続く・のどを鳴らすなどで、本人よりご家族の方が気づくことも多いようです。耳の症状(痛み、難聴)で気づくケースもあります。
アレルギーと合併していて、クシャミ・鼻水が目立つタイプや、鼻茸といって鼻の中にポリープのようなものができるタイプなど色々あります。
最近では非常に有効な薬も開発されています。内視鏡を使い鼻の中からする手術法も盛んになってきており、以前は大掛かりな手術でしたが、そのような手術法は激減し、患者さんの負担の少ないものになっており、当院でも日帰りで施術しています。
余り慢性にならないうちに診察を受けて、適切な治療を受けることが大切です。はな風邪か、鼻炎か、蓄膿症か悩んでいる方は自己診断をせずに、早めに耳鼻咽喉科の診察を受けられることをおすすめします。