突発性難聴
突発性難聴とは、前日あるいは先ほどまでなんともなかったのに突然発症するタイプの内耳の病気です。
片耳が全く聞こえず、めまいがひどくて起きられないほどの重症型から、若干耳鳴りがして、耳がふさがった感じの軽症型のものまで症状の程度は様々です。早期治療が非常に大切ですので軽症の場合でも注意が必要です。
難聴は、音を伝える部分の難聴(中耳炎や耳アカなど)と、音を感じる部分の難聴(メニエ-ル病や音響外傷性難聴など)があります。突発性難聴は誰でもかかる可能性がありますが、早期の治療を行うことで治る可能性の高い病気です。
治療法としては、なるべくストレスを避け、安静の上、薬物療法を行います。
第一選択として内服や点滴で、副腎皮質ホルモン(ステロイド)という薬を使用し、補助的にビタミンB剤、内耳循環改善剤、血管拡張剤などを使用します。
その他に高圧酸素療法、神経ブロックなどもあります。
難聴の程度が軽ければ軽いほど、治療が早ければ早いほど治る確率は高くなります。症状の発生から、なるべく48時間以内、遅くとも1週間以内に治療を開始することで治る確率が高まりますが、発症から1ヶ月を超えてしまうと、病状が固定してしまうことが多く、治る可能性がかなり低くなります。異変を感じたら、できるだけ早く受診してください。