メニエール病
めまいの90%は耳鼻科関連です。その中で内リンパ水腫と診断がついたものを「メニエール病」と呼び、めまい・難聴・耳鳴りを3主徴としています。
めまいの症状は、天井が回るなどの回転性と、浮動感や眼前暗黒感・失神感などの非回転性に区別できます。
回転性のめまいの場合、内耳や聴神経系統の異常が考えられますので、内耳機能検査が必要になってきます。また片側(たまに両側)の難聴や耳鳴りを伴う場合はメニエ-ル病や突発性難聴の可能性も考えられます。
一般的に風邪症状の後で起こる前庭神経炎はめまいが激しいのですが聴力が悪くなることはありません。また内耳の奥の内耳道という部分で聞こえや、平衡感覚の神経に異常がある場合や、その中枢の脳幹や小脳の病気の場合にも、このような症状が発症することもあります。
非回転性のめまいの場合、全身的に系統だった検査も合わせて行う必要があります。
一つの病気でも病気の進行の速度のちがいでめまいの種類が異なる場合があり、診断が困難になる場合もあります。めまいで命にかかわるようなことは少ないので、パニックに陥ることはありませんので、激しい発作の時はまず安静にしてください。
めまいの診断には全身検査も必要です。さらに内耳機能検査も欠かせません。頭部CTなどで重篤な疾患がなく、原因の分からない場合は耳鼻咽喉科的検査を受けることをおすすめします。