頭位性めまい症
内耳の障害で起こる代表的な疾患のひとつとして良性発作性頭位めまい症がありますが、めまいのみで難聴・耳鳴りはありません。絶対的に聴力検査が必要です。
体調が悪いとき、交通事故後や頭を打ったときなどに発症しやすいです。
頭の位置により、めまいが誘発されたり、めまいが強くなる場合を「頭位性めまい症」といいます。
内耳性であり、病名が示すように「良性」、つまり良好な経過を辿るものですが、ときには脳血管障害によるものや、脳腫瘍が原因のこともありますので、経過が良くない場合は精密検査を受けることが必要です。
頭位性めまい症の場合、内耳のうち三半規管の障害ですので、病気自体には耳鳴りや難聴は伴いません。めまい発作だけを主症状として、緊急的治療を要する疾患はごく稀です。発作が激しい時には、まず安静にすることが大切です。