舌痛症
舌痛症になると舌にヒリヒリとした慢性的な痛みやしびれた感じが続き、それらが眠る前にひどくなることもあります。
発生する部位は舌の先や縁に多いのですが、舌の奥や中央が痛むこともあります。
外見上、舌の表面に異常がないのが特徴です。ここ数年、舌痛症で医療機関を訪れる方が増えています。
人によっては入れ歯や歯列矯正具などの物理的な刺激によって痛みが出たり、歯の治療に用いる金属のアレルギーが原因になっていることもあります。
味覚変化を伴っている場合には、血液中の亜鉛が欠乏していることが一因となっている場合もあります。更年期の女性に多いことから、ホルモンのアンバランスや自律神経の変調なども関係があるようです。
また心理的要素も重要な原因と考えられています。
食事をする時は痛みがなくなったり、和らいだりする人が多く、逆に舌のことを気にし過ぎると痛みがひどくなる場合があります。
治療としては、口腔内を清潔に保ちつつ、当院では亜鉛剤や特殊な胃潰瘍薬並びに特殊な含嗽薬を使用し、良好な成果を得ています。